ジェネリック医薬品を使ってますか?

ジェネリック医薬品ってなに?

ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは、新薬(先発医薬品)と同等の有効成分・効能があると厚生労働省から認められている安価なお薬です。

 アメリカやドイツ、イギリスなどの欧米諸国ではジェネリック医薬品の使用率が60%を超えており、ジェネリック医薬品が一般的な存在であると言えます。その中で日本のジェネリック医薬品の使用率は欧米諸国に比べると、まだ低い状況にあります。

効き目や安全性に違いはあるの?

ジェネリック医薬品は、新薬と同一の有効成分を含み、効き目や安全性が同等であると厚生労働省が承認したお薬です。

新薬と同じように体内で有効成分が吸収されるかを確認する試験などを実施していて、その品質は新薬と同等であると厚生労働省から保証されています。

 また、ジェネリック医薬品は、医薬品メーカーによってお薬を飲みやすい形や大きさに変えるなどの工夫が図られています。

  ◎錠剤の小型化  ・・・大きくて飲みづらい錠剤を小型化して飲みやすい錠剤に改良

  ◎剤形の変更   ・・・カプセル剤を飲みやすい錠剤に変更

  ◎味(苦み等)の改良・・・苦みの強い錠剤を飲みやすくするため、苦みを抑えた味に改良

なぜ先発医薬品と価格が違うの?

ジェネリック医薬品は、新薬に比べて研究開発費を大幅に抑えることができるためです。

新薬の開発には、10~15年程度の長い期間を要します。また期間だけでなく、開発にかかる費用も数百億円もの資金が必要だといわれており、このコストが新薬の価格に反映されています。一方ジェネリック医薬品は新薬の有効成分を利用して開発されるため、開発期間やコストを大幅に抑えることができます。そのためジェネリック医薬品の価格を安く設定することができるのです。

ジェネリック医薬品を処方してもらうには?

まずは、かかりつけの医師または薬剤師に相談してみましょう。

 医師の診察時、または薬局で処方せんを渡す時に「ジェネリック医薬品に変更できますか?」と聞いてみてください。

 現在は処方せんに記載されるお薬が製品名ではなく、一般名(成分名)で記載されるケースが増えています。一般名で記載されるケースでは、調剤薬局において、先発医薬品かジェネリック医薬品か選択することができますので、薬剤師と相談をしてどちらにするか決めましょう。

 また、処方せんに先発医薬品の製品名が記載されていても、医師の変更不可サインがなければ、ジェネリック医薬品に変更が可能ですので、薬剤師に相談してみてください。

 患者さんの申し出によってジェネリック医薬品を選択できる機会が増えています。患者さん・医師・薬剤師の3者でコミュニケーションをとって、自分に最も合ったお薬を選択することが大事です。